おはこんばんにちは。てむるです。
今回はPPTQに初めて参加してきたのでスタンの記事。赤単を使って結果はSE2没でした。

・結果とリスト:https://twitter.com/RUG_mtg/status/960104785457250305
初参加のラッキーパンチにしては上ブレすぎた感。賞品のパックの引きはあれでしたが、たくさんバリバリできたし有名プレイヤーにも当たれて楽しいマジックでした。

今回はPPTQに出た理由、赤単を握った理由と、環境や赤単についてつらつらと。
いつも以上に締まりなく長い記事ですが、最後までお付き合いいただければ幸い。

『現環境(KLD~RIX)の赤単について』というところ以降がメインコンテンツです。忙しい人向けの補足。


●PPTQに出た理由
そもそもパックを剥くのが大好きな週末カジュアルプレイヤー故、競技プレイ(と賞品のどっさり貰えるパック)に興味こそあれ、観戦で済ませてわざわざPPTQに出るまでもないかなー程度のスタンスでした。

イクサラン環境では楽しさとショーダウンパックを求めてティムールをだらだら回していたのですが、2018年1月の改定で残念でもなく当然の禁止。
・ティムールの最終系:https://twitter.com/RUG_mtg/status/947063475691331584
・『2018年1月15日 禁止制限告知』http://mtg-jp.com/publicity/0030144/
禁止される予想はあったので「経験あるし赤単でも使うかぁ」くらいにのほほんとしていたらよく見ると赤単も同時に禁止対象に。
使えるデッキがなくなりました。一瞬目の前が暗く。

で、「デッキ無いならスタンやめようか」と割と本気で思っていたところにニッセン開催のお知らせ。
・『国別選手権2018とワールド・マジック・カップ2018の日程およびフォーマット』http://mtg-jp.com/publicity/0030167/

スタンとドラフトというPTライクな混合フォーマットに加えて、多くのスタープレイヤーもぶらっと参加。そんな大会ながら必要な参加資格はプレインズウォーカーポイント(以下PWP)を集めるのみ。
競技マジックミーハーにして週末カジュアルプレイヤーたる私にとって、これほど胸躍る大会はありません。昨年見事2日目に進出した知人がおり、報告を聞いているだけでも楽しそうでウキウキしていたのですが、2018年も開催される運びのようです!YATTA!是非とも出たいね!!

YATTAじゃない。そうです、出るならスタンを継続する必要があるんです。スタンやめたいんだけどスタンやめられないんだけど。

ついでいうと参加に必要なPWPもちょびっと足りません。ショーダウンやストアチャンピオンシップスの倍率の高さ、モダンの上ブレ勝ち越しでカジュアルながらそこそこ貯まってはいたのですが、このペースだと5月までに間に合うかは微妙。

……ということで、PWPと賞品のパック、あるいは有名プレイヤーや強豪との戦いを求めてPPTQへの参加を決心するのでした。なんだかストリートファイターっぽいね。


●赤単握った経緯
出るのは良いんですがデッキがありません。どうするんだ。
とりあえずありあわせのパーツをかき集めて「青赤コントロール」や「4Cみのむしぶらりんしゃん」、「ジャンドエネルギー」や「土地24枚ティムール」を一人回しする日々。
が、しっくりくるものが出来ません。というか勝てる気が全くしない。
特にエネルギーの絡むデッキの場合、資産、アイデア(もとい電波)、デッキの強さ的に緑を触る理由や強みが全くなくなっているのが結構なダメージ。

デッキができません。ダジャレを言っている場合か。死活問題じゃ。
こうなったら強い人の知恵を借りに行く……という名目で、気分転換に一度メタゲームを整理。

・『『イクサランの相克』環境初陣戦カバレージ』http://www.hareruyamtg.com/article/category/detail/4865
・『USA Standard Express vol.114 -禁止改定、スタンダードは新たなステージへ-』http://www.hareruyamtg.com/article/category/detail/4878#SCGCDallas
・『Standard Metagame (All Decks)』https://www.mtggoldfish.com/metagame/standard/full#paper
・『津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ 『イクサランの相克』発売! 新たな世界の探検』http://mtg-jp.com/reading/tsumura/0030171/

グリクシスミッドレンジ(エネルギー)、マルドゥ機体、王神、赤系アグロあたりがどうやらTier1……ってちょっとまて。

・『Mono-Red Aggro』http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=118376

赤単生きてるゥー!?SCGクラシック優勝!?

もともと赤単はデッキ候補だったため、試しに組んでみたところ中々好感触。そらそうだ。ぶん回り自体は残ってるし、ハゾレトやケンラという最低限のマナフラ受けも健在。

いくらかレシピも見比べつつ、調整する形でPPTQへ持ち込みました。で結果は冒頭の通り。前日調整のために出たショーダウンと併せると結構な額のポイント、参加費分以上のパックと有名プレイヤーとの対戦もできてほくほくでした。


●現環境の赤単(KLD~RIX)について
……で、結果だけ書いてわーいってDNは個人的に満足しないので、実プレイして受けた現在の環境や赤単に対する雑感を書いていきます。
そもそも握った理由からして割と端折ってますしその辺細かく。

なおちょいちょい今回用いたリスト、SCGのリストを元に話をしますが、適宜補完していただければ。
一応再掲。
今回のリスト:https://twitter.com/RUG_mtg/status/960104785457250305
SCG:http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=118376


○禁止後どうなったか
赤単は禁止の影響を間違いなく受けました。白系デッキへの最強アンチカードにしてTier2キラー《暴れ回るフェロキドン》はもちろんのこと、《ラムナプの遺跡》を失ったのが結構痛い。
この砂漠、序盤の色マナ調整、終盤の詰め&マナフラ受けといった最後までチョコたっぷりなカードで見た目以上の強さがありました。主観ではモダン親和の《電結の荒廃者》みたいなカードです。インスタントで動けたのもめちゃくちゃではあった。

どっこい先ほど述べた通り、ぶん回りのパーツと最低限のマナフラ受けは残っており、デッキとしての形は保っている印象。

また、同じく禁止の影響を受けたティムールは個人的には微妙でした。
《翡翠光のレインジャー》は《ならず者の精製屋》と違って土地以外のカードを引き込むことが出来ない、つまりマナスクリューには強いですがマナフラッドには弱く、どのみちタフネスも3が上限で《削剥》圏内。赤緑モンスターのようにデカブツ連打デッキでは中々強いのですが、やはり様々な劣勢への回答を引き込める可能性のあった《ならず者の精製屋》には一歩劣る印象。

そもそも緑込みエネルギーは余剰エネルギーあってこそのデッキであった印象。カードパワー自体は健在ですが、元より《霊気との調和》や《ならず
者の精製屋》頼りでウワモノがマナベースにだいぶ負担をかけていたため、何もしなくても倒れるケースが多い……と一人回しの時点で感じる程度にはもっさりしていました。


○その他のTier1と比較して
禁止後上がってきたデッキは、先述の通り以下の4つ。
※あくまで個人の感想です。

・グリクシスエネルギー
新進気鋭……に見せかけて前環境から存在はしていたデッキ。黒と赤の除去、青の打ち消しから強力なものを大量に採用可能で、クリーチャーも《光袖会の収集者》から《スカラベの神》まで申し分ないラインナップ。サイドカードも豊富な「全天候型」のミッドレンジといってよろしいかと。リスト見た感じだと個人的には下環境のBG系ジャンクみたいな印象も受けます。多分ボブと除去のせいだ。


・マルドゥ機体
プロツアー優勝経験をもち、カラデシュ産デッキ連中が相次ぎBANされ(というか真っ先に自分から出した)デッキが消えていく中でも生き延びた怪物デッキ。
アグロからコントロールまで変幻自在にシフトチェンジしながら、クリーチャー、機体、プレインズウォーカーと多角的に相手を追い詰めていくストラテジーはやはり強力。そこに「相克」の新カードを取り入れパワーアップ。


・《王神の贈り物》デッキ
直近だとWMC優勝の日本がサードデッキに用いたのが有名ですね。
前環境Tier1.5~2の中で、Tier1のエネルギーと赤単にまともに勝負を仕掛けられるパワーのあったデッキ、禁止改訂でお咎めなしなため順当にTier1へ。
コンボデッキでありながら、サイド後はミッドレンジとしても立ち回れるのが特徴にして最大の強み。最近は黒を入れて《スカラベの神》を採用したものが主流?


・赤系アグロ
前環境に続き赤単と赤黒。そして「相克」を経て赤白もここへ参入。
いずれも歴代屈指の速度。


トークンや赤緑モンスター、白青オーラといったTier2のデッキも多く、それらも大抵はTier1相当の地力やぶん回りをもっているので、環境自体は混沌としています。

上記Tier1の共通点は「対処されづらい強カードを複数搭載or最も強く使える」or「ぶん回りが強力で対処されにくい」といったところでしょうか。
機体やエネルギーといったグッドスタッフ的なミッドレンジが前者、赤系アグロや王神のコンボなどが後者にあたります。
……端的に言うと「対処されづらいカードやコンセプトは強い」みたいな身も蓋もないやつです。いつものスタンといえばいつものスタン。


○赤単の強み
赤単はその他Tier1と比較してどんな所が強みか。

・速度
環境最速のぶん回りでそのまま轢ききってしまうケースもしばしば。「よくわからないデッキをよくわからなかったけどよくわからないまま倒す」という勝ち方も出来ますし、Tier1同士のぶつかり合いでも一瞬の遅れから一気に勝てる爆発力とスピードは強みです。

・マナベース
これはTier1同士のぶつかり合いの他、赤系アグロ同士の撃ち合いでも通じます。2色以上ではしばしば「いかにタップインを処理するか」がプレイの判断指針に含まれるスタンダードにおいて、タップインによるもたつきと無縁にアンタップインのみで動き続けられるのは明確な強み。
色事故はありますが、そこはご愛敬。マジックそのもののネックですし。

・プレイヤーの体力温存が容易
ここが個人的には重要。私は肩こり頭痛に悩まされがちなのですが、このデッキに関してはそれと無縁でした。
1試合早いと20分以内で終わるので、30分間のんびりできます。追加ターン突入卓があればさらに伸びます。PPTQのような5~6試合&SE3回戦といったイベントで、50分+αフルに戦うのと、半分の時間でとっとと勝つか負けるかしてしまうのと、十分考慮すべき差異だと思います。

今回、特にマナベースに関しては、上記Tier1の中から赤単を握った主たる理由でした。
緑込みの楔3色ミッドレンジ(スゥルタイ、ティムール)はエネルギーパーツの衰退から、完全に勝ち切る構築は厳しくなりました。《巻きつき蛇》という抜け道こそあれ、マナクリによるマナ加速でタップインの遅れを相殺するような動きは取りづらくなったためです。

同じく楔3色のマルドゥ機体に関しては《スレイベンの検査官》を失ったイクサラン参入後から安定性が低下しているのが気になっていたため握る気にならず。
友好3色のグリクシスに関しては、友好色がタップインしがち(特に最序盤)で、どうしても土地が詰まると手札が渋滞しやすく赤系アグロへ事故負けしてしまう不安がありました。

また、「欲しい色マナが出ない」といった理由でのマリガンも増える事が予想されました。3色だとなおの事。

総括して序盤か中盤のどちらかでもたつく可能性がある、つまり「アグロに有利なミッドレンジでありながら、アグロが最も苛烈なタイミングで足元を掬われかねない」印象を受け、そこが気になった形です。2色の赤系アグロも同様。

ならば使う側に回ってしまおう、と。

王神を握らなかったのは単純に経験が全くないデッキであったためです。スカラベを使ったコントロールなどもスカラベの扱いに慣れていないため除外。
まぁ単純に赤単以外はパーツ高い&持ってないのも多くて組みたくなかったのもありつつ。


○RIXを経て
・土地枚数
現在は22~24の間でうろうろしているようですが、ところで4マナや5マナのカードもしばしば採用する赤単、適正土地枚数は何枚なのでしょう。

かつて赤単スライでオランダ選手権Top8入りを果たしたFrank Karsten曰く、遺跡禁止前の赤単では“I felt like the ideal number of lands on the play after sideboard was close to 24.6, and a 25th land could help you go even bigger. ”(引用元:https://www.channelfireball.com/articles/getting-red-y-for-pro-tour-ixalan/)とのこと。
要するに「24.6枚の土地が欲しいから25枚目の土地があると良いんだよね」という話で、実際にPTイクサランで井川良彦さんが土地25枚の赤単で17位入賞を果たしています(参考:http://www.hareruyamtg.com/article/category/detail/4670)。

また、サイド後《反逆の先導者、チャンドラ》を投入するのは言わずもがなこの助けとなります。今回のPPTQのリストでは金銭的理由から1枚のみでしたが、諸事情から2枚は採用しておけると安心という印象。特に《栄光をもたらすもの》を採用する場合などはなおのこと。
仮に望ましいとされる25枚より土地を削る場合でも、チャンドラがマナを支えとなる形になります。

閑話休題。翻って遺跡を失った現在でも、使用カードのマナ域はさほど変化していないため、適正枚数は25枚と考えてよいと思います。

また色マナに関して、晴れる屋のマナベースの記事を元にすると「2ターン目に赤ダブルを揃えたい場合《山》は18枚」、「3ターン目までに揃えばいい場合《山》は16枚」であるとできます。(参考:http://www.hareruyamtg.com/article/category/detail/2756


さて、上記の事とそもそもの期待値的な話(参考:http://mtg-jp.com/reading/katerumagic/0015205/)、墓地対策に《屍肉あさりの地》を入れておきたいな、といった視点を織り交ぜると、枚数と内容例は以下のように。

22枚:3枚まで引ければいいや理論(例:《山》18枚+《陽焼けした砂漠》4枚or《山》16枚+《陽焼けした砂漠》4枚+《屍肉あさりの地》2枚)。

23枚:3枚まで引ければいいや&4枚目を引く期待値がそこそこ(=マナフラとマナスクリューの両方をケア)(例:《山》18枚+《陽焼けした砂漠》4枚+《屍肉あさりの地》1枚)。

24枚:4T目の土地枚数の期待値が4に到達する(例:《山》18枚+《陽焼けした砂漠》4枚+《屍肉あさりの地》2枚)。

25枚:デッキ的に要求される適正枚数(例:《山》19枚+《陽焼けした砂漠》4枚+《屍肉あさりの地》2枚)


22枚に近づけばクリーチャーやスペルを詰め込める分マナスクリューによる事故率は上がり、25枚に近づけば安定性は上がりますが速度やスペルを搭載できる枚数は低下します。
この辺のマナベース考えてるといかに《ラムナプの遺跡》が強かったのか実感しますね……

個人的には23枚+サイドに1枚という今回のマナベースが最もしっくりきています。

SCGのリストでは土地22枚で《栄光をもたらすもの》を採用していましたが、メインにチャンドラもなく、期待値的にはかなり厳しいのではないかと感じました。

そのため今回のリストではサイドにチャンドラと併せて《栄光をもたらすもの》を採用。メインの土地を23枚にして4枚目を引く期待値を上げつつ枠を確保し、サイド後は細かいギアチェンジが可能なようにしました。
またなんだかんだでしばしば2T目に赤ダブルが欲しくなる場面も多く、《山》は18枚採用しました。

終わってみると、マナクリを0.5枚換算する形でチャンドラを数える場合、やはりマナベース的にはチャンドラの2枚目があると合理的であった感覚がします。24.5枚しかない計算になるためで、マナ出さなくても純粋に4マナとして強いですしね。
ただその分サイドに枠を作れていたので、何が正解だったのかは一概に語り辛い気もします。マジック難しい。

ということで個人的な結論としては、75枚中に24枚の土地(《山》18枚+《陽焼けした砂漠》4枚+《屍肉あさりの地》2枚)と2枚のチャンドラを入れるのが、マナベースとして適正な形なのではないかと提言させていただきます。
もちろんウワモノの配分で変わってくるでしょうし、「これ以外は間違っている!!」とは全く思いませんが。


・カードあれこれ
昨今のリストで目についたものをいくつか。
《暴力の激励》
斎藤友晴ストラテジーその1(参考:http://www.hareruyamtg.com/article/category/detail/4659)。
SCGのリストではメインから4枚採用されていました。疑似《ボロスの魔除け》としてキルターンを早めます。1T目《損魂魔道士》→2T目《稲妻の一撃》→3T目《陽焼けした砂漠》セットから《暴力の激励》&《ショック》と動けると相手ライフが5になってます

モダンのバーンかな?
とはいえぶん回りのルートとしては結構この視点が重要かなとは。

歴史的に、赤単のアグロデッキには、「面突破クリーチャーデッキ」の「スライ」と、「点突破スペルデッキ」の「バーン」があります。両者とも似通ったところがあるのは置いておくとして、現在の赤単はスライの系譜に存在し、スペルはあくまで補助であって基本はクリーチャーを展開しライフを削っていくデッキです。

そのためクリーチャーが引けない=バーン的なスペル中心の点突破をせざるをえない場面では、行動回数やコストパワーの面からキルターンは遅くなりがち。《暴力の激励》はこの点突破プランを1枚で現実的なラインに引き寄せられるカードです。
面と点の両方で攻めるという話は、遺跡同様やはりモダンの親和に繋がるところもあるかも(参考:http://www.hareruyamtg.com/article/category/detail/1445)。

コンバットトリックとしても優秀で、相手のブロックを悩ませ、詰めにも使えるナイスカード。
ただ、疑似ボロチャとはいえ腐りがちなので、PPTQ使用のリストでは3枚にしました。


・《両手撃ち》
斎藤友晴ストラテジーその2。白系のデッキがきつくて入れました。同型相手にも仕事するナイスカードで、インスタントなのも優秀。相手ターンの終わりに撃つ、コンバットと絡めて撃つなど使い方はさまざま……
《発明の天使》を1枚で返そうとすると《猛火の斉射》も捨てがたい。このあたりはメタゲーム次第かも。


・《帆綱走り》&《狂信的扇動者》
待望の1マナクリーチャー。ただ今回のPPTQでは両者とも不採用でした。
《帆綱走り》は強襲とボーマットの噛み合いが今一つだった点が気になりました。ただ1マナ2/2先制攻撃は着地すれば文句なく強力で、特に同型や王神の最序盤地上クリーチャー戦闘に滅法強いのは評価点。
《狂信的扇動者》は腐っても1点火力になり、特に赤系アグロミラーのダメージレース荒らしにおいて鬼神の働きを見せるカードですが、コントロール相手に置いた試合100%負けていたので今回は不採用。
赤系アグロと2~3回スイスで当たるような環境ならば投入を検討してよいかと。今回はメタゲームもわからず、サイドにアグロミラー用のカードを多くとっていたため不採用でした。


・《再燃するフェニックス》
値段故に買えてないので今回は不採用。ミラーで無限にハゾレトをブロックできるカード。複数置いたりハゾレトと一緒に置けますね。
走攻守揃ってるんですが、ハゾレトの突破力にもチャンドラの対応力にもいまひとつ足りていないのが少々ネック。とはいえ十二分に強いので、枚数散らす形での採用もアリかも。


・《凶兆艦隊の向こう見ず》
赤い《瞬唱の魔道士》。先制攻撃が地味に偉い。
値段故に買えてないので今回は不採用。瞬唱もそうなんですが基本的に3マナ以上のカードとして捉えるため重く、素のカードのバリューとしては2マナ域では3番手4番手となりそうだな、と。

書いてあることは強いんですが、相手の墓地依存なのもなんとも。サイド要員にしてもこいつ入れるより強いカードor入れるべきカードがあるのでは?となったのもあり。
そもそも赤単自体押し付けアンフェア気味なので、自身のぶん回りを確保すること優先のが強そう。求む有識者。


・《過酷な指導者》
通称赤メンター。前環境ではエネルギーデッキに対してのキラーカードでしたが、現時点ではあまり刺さりそうなデッキ&場面が無い印象。
とすると基本2マナ2/2の熊でしかなく、またそもそもこれ自身がその能力から盤面を横に広げゲームを長期化させる要因になりかねないため、やはりぶん回り確保という視点から不採用。


・《ヴァンスの爆破砲》
さすがに……おもちゃかなって……(ひどい)
真面目な話をすると、土地枚数を増やさないとそもそも着地しない一方で、土地を増やすと土地をめくる期待値が上がり、チャンドラと違い追放したカードが直接火力に変換されない&変身させるまでの手間も考えると「置くと負ける」類のカードにしか見えていません。
一度も試していないのでこちらも求む有識者。

余談ですが、私はこれと《電招の塔》で焼き切るコントロール「ヴァンスタワー」というデッキを組み、一人回しして解体するところまで脳内で済ませた経験があります。


●終わりに
禁止改訂を経て、なんやかんやスタンは楽しい環境になってきています。赤単で轢いといて何言うかって感じではありますが

サイドプランや細かい役割についてはまだまだ理解がおぼつかないので、これから身につけたいなと。
さっくり回せてほどほどに勝てるパワーがあり、PWP稼ぎという目的、自分のプレイスタイル的にも赤単は最適なデッキでした。満足。これからもぼちぼちPWPを稼いでいければと思います。

長々とお付き合いありがとうございました。
次の記事は何書こう。ネタがないですね。

ではまたどこかで。

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